Lifelet*

日々のこだわりとシェアハウスと、らいふれっと。

友達がいない俺とdマガジンの話。

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Facebookをほとんど見てないんですよ。いやそれは嘘で見てるんだけど、年末のクリスマスの辺りから勢いで200人くらいフォロー外したんで、友達の近況がもうほっとんど流れてこないんですよね。直近で僕にいいねを押されてない人はそれ多分非表示にされてます。ごめんね。だいたいお前が何食ったとか誰とどこ行ったとか知らねえよっつー話で。そんなにいいねが欲しいなら直接言えコノヤロウ。

そんなわけでWeb上だけでも引きこもったら無駄な情報に心が惑わされることがなくなって、精神穏やかに過ごしてたわけですが、今度は新しい情報が全然入ってこなくなったんですよ。例えばどこの店が美味しいとかあそこは綺麗とか、そういうたわいも無いんだけど人生充実させそうな話。やっぱ情報ってそういう緩いつながりから入ってくるから困るんですよね。なんも情報入ってこないと人生簡単に無限ループに陥りますよね。

そんなわけで自力で解決しようと思って、結構前から使ってるFlipboardとか、オタ系に特化したDeNAのハッカドールとかもちゃんとチェックするようにしたんだけど、やっぱそういうニュース配信するサービスって無意識でも有意識でも何かしらの選好が入るじゃないですか。知らない間に欲しい情報しか入ってこなくなるの。それじゃあんま面白くないですよ。なんでいっそのこと新聞でも取ろうかなと思ったけど、ふと某所でオススメされた「dマガジン」を使ってみたらそれが結構良かったんですよ。

dマガジンってのはdocomoがやってる月額490円で好きな雑誌読み放題ってサービスなんですが、この手の読み放題サービスはロクな雑誌入ってないと思いきや結構多様な雑誌が揃ってます。一覧はWebで確認していただくとして、個人的には日経トレンディとかGetNaviとかのモノ系とGainerなどのメンズファッション系が揃ってるのがポイント高いっすね。書店でなんとなく立ち読みしちゃうけど自分じゃ買わないやつ。あとdancyu東京ウォーカーなんかは話題作りにも良いですね。他にも週刊誌や趣味誌なども充実してて、専門誌以外ならだいたいカバー出来るんじゃないでしょうか。

でも端末はスマホだとちょっと厳しいと思います。出来るだけデカい端末が欲しいです。8インチのXperia Z3 compact tabletでも細かい文字がちょっと辛い。でもその辺は気軽に読み飛ばしちゃってもいいやと思ってどんどん読み進めてきます。その辺深く考えなくて済むのが月額課金のいいところ。雑誌全体を一括でダウンロード出来る設定もあるので、Wifiの通る環境でまとめてダウンロードしておいて後でオフラインで読むことも可能です。休憩中にざっと情報収集が出来ます。

あと別にdocomoがやってるといってもドコモユーザーで無くても加入できますよ。

しかし作ったものがこうもイージーに読み飛ばされるのって、作り手的にはどうなんだろなと思うんですよね。そこだけちょっと気掛かりなのでした。

「2014年本当に行ってよかった場所BEST7」の話。

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2014年は本当に色々なところに行った。2014年を一言で表すなら「旅」だ。

特に8月に買った Brompton が、行動範囲を大きく変えた。

更に昨年は運が良くて、旅行先でめったに見られない風景にちょうど出会えるようなことが多かった。

大阪では一年で3日間しか行われない「新世界セルフ祭り」(しかも新世界100周年という記念すべき時)にちょうど行けたし、

京都に行った際も「嵐山花灯路」の開催中に見れた。

11月に「ゲンロン・チェルノブイリツアー」に参加できたのも、たまたま会社都合で長期休みが取れたというのが大きい。

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ここでは2014年も様々な場所を旅した僕が、

2014年に心から行って良かった場所ベスト7をランキングでお送りします。

7位. 「呉/大和ミュージアム」 & 「広島/平和記念資料館」 & 「ウクライナ大祖国戦争博物館」

振り返ると2014年は資料館や博物館によく行った。

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呉の「大和ミュージアム」は軍事オタクや艦これファンで無くても一度は訪れるべき場所だ。

何より呉という一つの街の隆盛を通じて戦時を見るという視点が面白い。

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広島の「平和記念資料館」もやっと行けた感がある。

でも今はリニューアル工事中のため半分は開館していないので、 待てる場合は来年2016年の春まで待ったほうがいいだろう。

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ウクライナの「大祖国戦争博物館」は、

正直、展示内容について遠く離れた国の旅人が理解できるようには出来ていないんだけど、

「理屈よりも印象」を重視した展示は新鮮でアグレッシブだ。

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特に圧巻なのは戦時の顔写真が壁一面に貼られた部屋で、

ここまでくると資料展示の域は超えて現代美術の領域に達している、気がする。

6位. 芦屋/六麓荘町

兵庫県芦屋といえば高級住宅街で有名だが、

その中でも日本でトップレベルに入る「最高級住宅街」がこの「六麓荘町」だ。

なんでも景観を守るために400㎡以上の家しか建てられないとか、 街専用の浄水場があるとか、東京の「田園調布」が霞むレベルのヤバさだ。

で、興味が湧いたので三宮に行くついでに寄ってみた。

ハワイの別荘かという豪邸から、 ホワイトハウスみたいな柱が建ってる家など多種多様なビックリハウスが立ち並び、

人気が全然無いので住人にすれ違うこともなく、

たまに行き交う車は見たことのないような外車だったり、とにかく異世界だった。

写真を載せるのは何かが怖いのでやめておくが、とにかく一度見に行くと色々と刺激になると思う。

5位. 「ウクライナ/ヤヌコビッチ前大統領邸」

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ヤヌコビッチといえば2014年2月のウクライナ革命(ユーロマイダン)で政権を追われたウクライナの元大統領だが、 彼が国外に亡命した後、大統領の邸宅は革命闘士によって事実上の占拠状態にある。 そして、その邸宅は現在「ウクライナ政権の腐敗の象徴」として一般公開されているのだ。

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その背景だけでもかなり面白いんだが、問題の邸宅の中身もそれに負けないくらい面白い。

サウナやボーリング場やスポーツクラブやホームシアターなど、

とにかくあらゆる娯楽が邸宅内に詰め込まれている。

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とにかく見るもの見るものが「庶民の贅沢」であり、

これほどまで「贅を尽くしているにもかかわらず全く品性が感じられない」のは逆に何かを通り越している。

「渋谷にあるものは全部ある」という感想は的を射すぎていた。

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なかなか行ける場所じゃないが、今一番ホットな場所の一つであることは間違いない。

どうしてこんなになるまで放っておいたんだ…」と暗澹たる気持ちになること請け合いだ。

4位. 尾道/Onomichi U2 & HOTEL CYCLE

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「世界一のサイクリングロード」しまなみ海道の端点にオシャレな場所が出来たと聞いて、

Bromptonしまなみ海道を渡るための拠点として泊まった。

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HOTEL CYCLE」の名の通り、日本初、サイクリストのために作られたホテルである。

一番の特徴としては部屋の中に自転車を持ち込めるところだろう。

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HOTEL CYCLE を含む Onomichi U2 という建物はもともと倉庫だったものを改修して作られた複合施設で、

そのおかげか開放感に溢れ、港の空気を存分に満喫できる。

ガラス張りのシャワールームや部屋に置いてあるデザイン家電などとにかく全てがオシャレで、心地よい。

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あまりの心地よさに翌朝長居しすぎてしまなみ海道のスタートが送れた。

自転車好きなら一度は行ってみて欲しい場所だ。

3位. 大阪/釜ヶ崎

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2014年は大阪に始まり大阪に終わった気がする。

12月にも連休を作ってついふらっと行ってしまった。

なぜこんなにも大阪にハマったかといえば、やはり釜ヶ崎との出会いが大きい。

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釜ヶ崎を拠点に動くことで大阪滞在はぐっとリーズナブルになる。

ドヤに泊まるのはハードルが高く感じるが、慣れればどうということはない。

隙を見せさえしなければ人はみんな優しい。

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大阪(特にミナミ)はあらゆる面で東京と文化を異にする。

それが東京に慣れた頭を刺激する。

絶対的だと思えた価値が有無をいわさず相対化されていくところに「旅」の面白さはある。

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でもそんな難しいこと考えなくても大阪は飯が安くて美味い。それだけで行く意味はある。

2位. ウクライナ/プリピャチ

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プリピャチは、チェルノブイリ原発従業員のために作られた、当時のソビエト最先端の人工都市である。

と同時に世界有数の廃墟でもある。

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スーパーマーケット・劇場・学校・遊園地・カフェetc...ここには確かに豊かな暮らしがあったこと、

そしてソビエトの威信をかけて作られた自慢の都市であったことが想像され、

それが一つの事故によって簡単に失われてしまったということの恐ろしさに息を飲む。

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このあまりに圧倒的なスケールは、ゲーム『S.T.A.L.K.E.R』や『CoD4』、『Fallout3』な ど数々のサブカルチャー的想像力の源にもなった。

この旅は聖地巡礼でもあったのだ。

1位. 広島/スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線

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スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」は広島県広島市瀬野にある「スカイレールタウンみどり坂」という住宅団地のためだけに作られた短距離交通システムである。

アクセスは広島駅から20分ほど、山陽本線「瀬野」駅からの乗り換えで行くことが出来る。

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住宅団地のための新交通システム、というだけで近未来感に酔いしれるが、

何より住宅街を軽快に駆けるゴンドラの眺めが本当に素晴らしい。

団地がかなりの高台にあるため、必然とゴンドラも急勾配を登っていく。

住宅地を切断するように走るレールを、遥か先まで臨むことが出来る。

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乗り物好きなら一度は行ってみて欲しい。興奮するから。

おわりに

ここを見てくれた人が旅に出てくれて、色々感想を聞かせてくれたら嬉しいと思っています。

折りたたみ自転車 "Brompton(ブロンプトン)" の魅力、についての話。

昨年8月に Brompton(ブロンプトン) という折りたたみ自転車を買った。それまでは ESCAPE R3 という王道クロスバイクに乗り続けていた。まだ大学生だった時に買ったものなので、もうずいぶんと長い相棒だ。子供の時から自転車は大好きだったが、それまで乗っていたのはママチャリか、せいぜい近所のホームセンターで買えるMTBまがいの代物。ESCAPE を買って最初にペダルを漕ぎだした瞬間の、背中に羽が生えたようなあの気持ちを今でも覚えている。

しかし社会人になり、趣味としてそろそろ次のステップに進んでもいい気がしていた。順当に考えたらドロップハンドル・ロードバイクに乗るところだが、自分はあえて違う方向に進んだ。それが折りたたみ自転車であり、Bromptonであった。

「折りたたみ自転車」という選択

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僕は旅が好きだ。知っている道を走るより、知らない道を走りたい。もし旅先でも自分の自転車に乗れたらどんなにワクワクするだろう。

自転車を電車に載せて運ぶことを「輪行」と言う。規定では自転車は「輪行袋」という車体全体を覆うカバーをかけないと載せることが出来ない。普通の自転車はそのままカバーを被せるには車長が大きすぎるため、基本的には全後輪を外す必要がある。訳あって ESCAPE を一度だけ輪行したことがあるが、パンク修理以外でめったに車輪を外さないため、とにかく手間取った。手間取ったあげく買ったばかりの輪行袋がすぐ破れた。とてもじゃないけど、いちいちこれはやってられないなと思った。

パーフェクト輪行マニュアル|サイクリングの楽しみ方を発信する、ワールドサイクルブログ

折りたたみ自転車ならそういう手間が軽減される。自転車の車種にもよるが、それがBromptonなら15秒もあれば一番小さい形まで折りたたむことが出来る。そこから輪行、つまり電車に載せるためにカバーを被せたりベルクロを通したりしてもせいぜい1分だ。これで輪行のハードルはグッと下がる。遠くまで行ける。

輪行を選択肢に入れると、基本的には行きか帰りのどちらかを走ればいいため、旅にかかる苦労は半分になる。同じ苦労をするなら、その分で行ける距離が2倍になるということ。もちろん行きと帰りを輪行して、旅先での足に自転車を使うことも可能だ。しかももし途中トラブルがあって、これ以上走れなくなったとしても、折りたたみ自転車ならすぐにたたんで電車やバス、タクシーに乗るのも簡単だ。

このへんは ひとりぶろぐ さんの解説がとても分かりやすい。

イギリスの折りたたみ自転車BROMPTON購入を決断した2本の動画

「折りたたみ自転車の最高傑作」

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Bromptonの魅力は、その「完璧」とも言える折りたたみギミックである。もっとも折りたたんだ状態は、16インチのタイヤを一回り大きくした程度。横から見た時の密度の高さは芸術的ですらある。

f:id:Mayu_mic:20140915122041j:plain 小さいのでカフェにも連れていける。(大阪の BROOKLYN ROASTING COMPANY KITAHAMA にて)

また前輪を内側にたたむ時、外側に出すときの「ガシャン」という音の心地よさがたまらない。大きなアクションも伴って路行く人にかなり注目を浴びる。

それでいて、走行性能はロードバイクまでとは言わないものの、並以上のものを確保している。一見いかにも走りにくそうな小径だが、長いホイールベースとアップライトな姿勢、それとサスペンションのおかげで不思議と疲れにくい。小径と内装式のギアが都心の信号待ちでのストップアンドゴーに非常に相性が良く、無理に漕がない限り100km超のロングライドも悠々こなせてしまう。輪行出来るという安心感も相まって「もっと遠くまで!」と体を運んでしまうのだ。

「フロントキャリアブロック」という唯一無二のシステム

さらにBromptonの特徴として「フロントキャリアブロック」というシステムがある。キャリアブロックに専用のバッグをジョイントし、荷物を積んで走ったり、バッグごと外して持ち歩くことが出来るものだ。専用バッグはカメラバッグからカジュアルバッグ、ツーリング用の30Lも入る大きなバッグなどさまざまで、社外品もある。

フロントキャリアブロックは一般的なママチャリのカゴとは違って支柱部に固定されている。そのためハンドルを回転させてもバッグは正面に固定される。イメージは掴みにくいと思うが、これによって10kgを超えるような荷物を運んでいても荷物の重さでハンドルが取られることはなく、また重い荷物を背負わなくてはいけないストレスからも解放されて、飛躍的に旅が楽になる。

さらになんと、Bromptonは荷物を積んだ状態のまま折りたたむことが出来るように作られている。フロントキャリアブロックにバッグをジョイントしたまま、バックキャリアについているローラーで自転車全体を転がして移動できるのだ。専用バッグのフレームにはあらかじめ転がして使うための「とって」があり、特に駅や空港の構内などで重い荷物を持たなくても、スーツケースのように運ぶことが出来る。本当によく考えられた設計だと関心する。

このようにBromptonはコンパクトに折りたためる小径車ながら高い運搬力を持つ、まさしく実用車でありながら、使い方によってスタイルが何種類にも変化する「合体変形ロボット」のようなロマンも持つ。なんとも理系ゴコロをくすぐるのだ。

Bromptonを連れて「旅」に出よう

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本体価格だけで17万円、バッグやキャリアや鍵などを付けてざっと25万円という価格は、決して安くはない。しかし、輪行のハードルを1段下げるそのコンパクトさと、それに見合わない運搬力は、間違いなくライフスタイルを変えるほどのインパクトがある。思い立ったら「ローロ」や「しぶや」や「和田サイクル」に行ってみて欲しい。今はブロンプトンと過ごす毎日が楽しくて仕方ない。